土曜日, 26.05.2012 22:23
 
 

地域

ドイツのノウハウを活かした建築

日本では、エコ建築やパッシブハウスへの関心が高まっている。これには、ドイツからの技術移転による貢献も大きい。詳細

東北地方 太平洋沖の 海底を調査

共同で震源域の海底を調査:日独の研究者は、巨大地震の発生過程を解明するため、日本の太平洋沖で調査航海を行った。詳細

ふたつの原発事故を比較

各国研究者が「フクシマ」とチェルノブイリを考察した詳細

エネルギーシフトのチャンス

日本再生可能エネルギー総合研究所代表の北村和也氏が、日本におけるエネルギーシフト、ドイツから学べる点などについて、インタビューで語る。詳細

最新情報

ドイツの各大学で日本週間(Japan Woche)を開催

研究者や学生による講演会、ワークショップ、情報フォーラム、会議、文化イベントなどが開催され、ドイツの各大学で4月半ばに日本週間がスタートしました。詳細

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スマート・エフィシエンシー

脚光を浴びる新たな軽量化技術

産業界では、材料・エネルギーの節約はますます重要な課題となっている。材料・エネルギーのより効率的な利用を目指す合言葉は、「軽量化技術」だ。

文 オリヴァー・ゼフリン

いま、自動車業界では、自動車軽量化けた競争加速している将来、自動車メーカーが優れた技術革新力をもつ企業とみなされるには、高性能エンジンを開発し、堅実な技術力に支えられているだけでは、もはや不十分。「なかでも炭素繊維を使用する軽量化技術は、明日のモビリティを切り開くキーテクノロジーです」と、業界の事情に詳しい、ドイツ人の自動車専門家、フェイルディナンド・ドゥーテンヘッファー教授は言う。アウディBMWダイムラーメルセデス・ベンツ)、フォルクスワーゲンVW)等大手自動車メーカーは現在すでに、量産型「超軽量(extra light)」自動車開発製造精力的んでいる

急速な「軽量素材」多用化傾向が見られるのは、自動車産業のみに限らない。軽量素材の用途は、風力発電装置の羽根などの産業用、スポーツ用品、航空機向けなど多岐にわたる。原料・エネルギー価格が高騰するなか、製品の製造過程にとって次第に重要となってきたのは「スマート・エフィシエンシー」という考え方だ。スマート・エフィシエンシーSmart Efficiency)」とは、生産ラインの最適化とコスト効率重視のマネジメントによって、材料・エネルギーを、省資源留意した方法利用、最新効率化向上テクノロジーにならないことし4にハノーバーで開催されたハノーバー・メッセ2011ではこの世界最大国際産業技術見本市13専門見本市全分野主要テーマはスマート・エフィシエンシーとされた。自動車業界はこの見本市、軽量素材使用材料とエネルギーの節約につながることをアルミニウムやマグネシウムによる軽量化などでアピールした

 自動車の効率をさらに高めるべく、ドイツの自動車メーカーは軽量化素材に熱い関心と期待を寄せる。この分野先陣ったのはBMW112月、大規模宣伝キャンペーンを展開して、軽量炭素繊維いた電気自動車試作車公表したこのBMW量産型電気自動車メガシティビークルi3シリーズは13にライプチヒの製造工場完成する予定一方、ダイムラーは、近く日本の合繊大手の東レと提携し、軽くて堅牢な炭素繊維を使った自動車部品の製造販売会社を合弁で設立すると発表。さらにヨーロッパ最大自動車メーカーVWがこうした展開をただ傍観しているはずはなく、炭素製品大手メーカーのSGLカーボンとの提携発表したヨーロッパ唯一炭素繊維製造メーカーを名乗ヴィースバーデンに本社SGLカーボンはすでに09BMW合弁会社設立している

ドイツの主要自動車メーカーは、今後開発する新車の車体重量が市場シェアとブランドイメージに大きな影響を及ぼすことは間違いない、とみている。軽量化素材はコストが高く量産には向かないとのこれまでの考え方が、大きく変わってきたのだ。通常、自動車は重ければ重いほど、ガソリンの消費量が増え、二酸化炭素などの有害物資の排出量も増える。1キロでも車体重量らせばガソリン節約できるだけではなく、環境への負荷総量低減するはずだ・・・・としかし、まさにこの点が電気自動車を開発する上での厳しい課題となってくる。電気自動車の場合、車体重量はガソリン車の場合より走行性能にもろに響く。それでなくても電気自動車が積んでいる重いバッテリーは、航続距離を制限する原因となっているのだ。そのため、技術者は車体をできるだけ軽くすることに心血を注ぐ。ここできな関心期待めているのが、黎明期には航空宇宙分野利用され 現在はモータースポーツなどの分野多用されている素材、炭素繊維である新たな軽量化時代を切り開く「夢の素材」と目される炭素繊維は、多くの分野で鉄やアルミニウムなどの従来の材料に代わることができるだろう。炭素繊維は鉄に比べて数倍もの強度があるが、重さは半分以下に過ぎない。BMW現在、炭素繊維利用軽量化技術他社っていますドゥーデンヘッファーはBMW2年後発売する電気自動車『i3車室部分、炭素繊維でできている

とはいえ、炭素繊維はアルミに比べてリサイクルが困難との声も聞かれる。さらに、炭素繊維自動車の開発・製造および使用というライフサイクル全般のエネルギー収支、つまりトータルエネルギー収支はマイナス、との批判もなされている。それでも、長期的には自動車業界は炭素繊維の利用を避けては通れないだろう。現代の自動車製造の可能性は、複数の素材を組み合わせて利用することに求められるからだ。えばアウディは、鋼鉄、アルミニウム、炭素繊維、マグネシウムをわせることで総重量2トン以上もあるオフロードカーQ7新型モデルを、約400キログラムくするえであるということで、軽量素材従来素材くミックスすること━━それが自動車軽量化競争くカギのようだ////

21.06.2011
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